上場企業長生きランキング1位の松井建設についてです。
[松井建設について]
松井建設は社寺建築に強みを持つ建設会社です。営んでいる事業は、建設事業と不動産事業の2つのセグメントですが、売上・利益ともに建設事業が大部分を占めています。建設事業も、建築と土木に分けられますが、主体は建築です。
▶︎上場:東京証券取引所第一部
▶︎コード番号:1810
▶︎業種:建設業
▶︎シンボル
[歴史]
▶︎創業者
初代松井角右衛門
▶︎沿革
1586年(天正14年) 加賀藩(現 富山県)にて創業
1939年 株式会社松井組設立
1948年 松井建設株式会社に改名
1961年 東京証券取引所第二部上場
1966年 東京証券取引所第一部上場
[経営理念]
信用を大切にする姿勢と常に研鑽を積む姿勢がみてとれます。
(松井建設HPより抜粋)
[業績]
日本会計基準(JGAAP)を採用しています。
Net salesは増加傾向で、ここ数年はROAが5%を超えています。大手ゼネコン含め、建設業界全体が稼いでいる状況です。
Dividendは増配傾向ですが、EPSの伸びに対しては弱く、Payout ratioは20%以下を推移しています。建設業界は好不況の波があるので、稼いでいるからといって簡単に大幅増配はしません。
cashが積み上がってきています。増配圧力の一因になるでしょう。
[株価]
株価推移10年@20190426です。S&P500に対してアンダーパフォームしています。
他に上場している大手ゼネコンも確認してみます。唯一、S&P500をオーバーパフォームしているのは大成建設のみです。大成建設(1801)の業績を確認してみます。
大成建設のROA, OP marginともに10%以上に達しています。(ROEは20%超)
凄まじい勢いで稼ぎ、増配もしていますが、cashの蓄積もすごい勢いで積み上がっています。逆説的に言えば、今の日本の建設業界というのはこのくらいの業績を出さないと株価で評価されないとも言えるかもしれません。
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