情報開示の公正性に質疑が生じそう。
2025年12月30日の夕方に養命酒製造は情報開示しました。
一部報道機関の(不正確な)発表で株価が大幅上昇したことに対しての火消しでしょう。
内容を読んで考察してみます。
1.KKRに対して非公開化に向けた優先交渉権を付与していたこと。
2.KKR案が株式価値4021円、そこからの想定買収価格が4282円であったこと。
3.KKR案を筆頭株主に伝達していたこと。
この3点が過去の事実として書かれています。
しかし、これら事実はそれが発生した時点で一般に開示されていません。
筆頭株主にのみ開示していた点は情報開示の公平性の観点で一般株主から文句が出そうです。
おそらく提示された株式価値が当時の市場価格(4390円)を下回っていたので、話にならない提案として開示する価値もないという判断だったと勝手に推測しています。
そうだとしても非公開化に関する重要な内容なので、途中経過という形でもいいので開示するべきだったのではないかと思います。
違法ではないにしろ、もう少し一般株主に対して配慮があっても良かったのではないか。
このリリースの興味深い点は、筆頭株主に2通りの売り方(株式処分方法)を説明したことをわざわざ記していることです。
正直、ここまで書く必要なくないか?と思っていますが税金を考えると面白いネタです。
①KKRの公開買付に応募するなら4282円で売って、売却に掛かる税金を払うパターン。
②養命酒製造との間で自己株取得で取引するなら、税を考慮して3497円で売却するパターン。
筆頭株主からすると最終的な手取り金額は同じになります。
(これ、税金を考える上で、いい勉強材料です。 )
筆頭株主が損をしないための配慮なのでしょうが、こんな細かいことは筆頭株主にのみ説明しておけば良いことであって、一般に開示する必要があったのかどうかは悩ましいです。
最後に一言。
②のケースで行く場合、差額分を公開買付に補充する旨が 書いてあります。
一般株主に対して報いようとする姿勢は一定の評価はできます。
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